パソコンを購入したいけど、新品は高くて手が届かない……
そんな時に頼りになるのが「中古パソコン」です。
「でも、パソコンのこと詳しくないし、中古パソコンってちょっと不安……」そんなあなたに、今回は中古パソコンを購入するときのポイントを紹介していきます。
中古パソコンはネット通販or実店舗のどっちで買うべき?
中古パソコンを購入する方法は大きく分けて2つあります。
・ネット通販で購入する
・実店舗で購入する
どちらで買うべきか迷ってしまいますが、結論から言うと、
「ある程度パソコンの知識はある&価格を重視する人はネット通販で」、
「パソコンの知識が全く無い&店員のサポートを重視する人は実店舗で」
購入する事をオススメします。理由をそれぞれのメリット、デメリットと併せて紹介していきます。
ネット通販のメリット
ネット通販を利用するメリットは2点あります。
・価格が安い
・品揃えが豊富
価格が安い
同じスペックのパソコンでも、ネット通販で購入した方が、実店舗で購入する場合より安い場合がほとんどです。
だいたいの目安ですが、ネットの方が1割から2割程度安いと思ってください。このため、価格を重視したい人にはネット通販がオススメです。
品揃えが豊富
実店舗だと、展示スペースの関係上、どうしても品揃えに限界があります。
しかし、ネット通販だと直接在庫を持たないため、品揃えが豊富に用意されています。
このため、商品の選択肢が広がるのもネット通販のメリットです。
ただし、これにはメリットとデメリットがあって、全く知識のない人にとっては、品揃えが豊富=選択肢が多すぎて分からない、となってしまう可能性もあります。
ですので、後述する「パソコンのスペック知識」を見て理解できる程度の知識がある人にはネット通販をオススメします。
また、意外に思われるかもしれませんが、ネット通販でも返品を受け付けている店舗が多いです。
中古パソコンはどうしても「買ったあと動かなかったらどうしよう……」という不安がありますよね。
そんな時、返品を受け付けてくれているので、何かあったら返品が可能、という安心感は大きいです。
※返品を受け付けているかどうかはショップによります。購入前にちゃんと確認しておきましょう。
ネット通販のデメリット
ネット通販のデメリットは3点あります。
・実物を見ることができない
・店員に直接聞くことができない
・故障した時に持ち込みができない
実物を見ることができない
中古パソコンを購入するとなると、どうしても実物の状態が気になってしまうもの。
しかし、ネット通販では購入前に状態を確認できないため、届いてからのギャンブルになってしまいます。
このため、自分の目で確かめたい人、安心感を求める人は実店舗で購入するのがオススメです。
※念のため記載しておくと、実物が確認できないからといってネット通販が粗悪品を販売しているわけではありません。むしろネット通販は中古への信頼性が低い分、品質に気を配っている店舗も多いです。
店員に直接聞くことができない
特にパソコン知識の浅い人は、人にあれこれ相談しながら購入したいものだと思います。
でも、ネット通販では店員に商品の事を聞いたり、相談したりする事ができません。
これは人によってはデメリットになります。
逆に、店員の意見は必要ないという人には、ネット通販の方が向いているという事ですね。
故障した時に持ち込みができない
中古パソコンは新品のパソコンと比べると故障のリスクが高いです。
故障した時、実店舗で購入したものであれば店舗に直接持ち込めますが、ネット通販ではそうはいきません。
ネット通販でも、1ヶ月~3ヶ月程度の保証がある店舗が多く、故障時にパソコンを送れば、修理対応などを行ってくれますが、直接持ち込みよりもやはり手続きが煩雑になります。
近所に実店舗があり、持ち込みが便利な場合は、実店舗での購入を検討してみても良いですね。
実店舗のメリット
ネット通販のデメリットをそのままひっくり返すと、実店舗のメリットになります。
つまり、下記の3点になります。
・実物を確認してから購入できる
・店員に相談しながら購入を検討できる
・故障した時に持ち込みが出来る
実物を確認してから購入できる
実店舗の最大のメリットはやはり、実物を自分の目で確認できる事です。
高い買い物をする以上、すこしでも状態の良いものを買いたいと思うのが人情というものですよね。
細かいキズや汚れはもちろん、端子にホコリが溜まってないかどうかなども、自分の目で確認できるのは大きなメリットです。
店員に相談しながら購入を検討できる
パソコンの知識があまりない人は、誰かに聞きながら購入を検討したいと思う事が多いと思います。
そういう方には、店員と直接相談できる実店舗での購入がオススメです。
故障した時に持ち込みができる
故障した時、実店舗で購入したものであれば店舗に直接持ち込めます。持ち込みで修理して欲しいという方は実店舗での購入がオススメです。
実店舗のデメリット
ネット通販のメリットをそのままひっくり返すと、実店舗のデメリットになります。
つまり、下記の2点になります。
・ネット通販に比べて価格が高い
・品揃えが良くない
ネット通販に比べて価格が高い
実店舗では、ネット通販に比べて同じ機種でも価格が高くなっています。
おおむね1割~2割程度の差があるため、少しでも安く買いたい人にとってはデメリットになります。
品揃えが良くない
ネット通販の項目でも述べましたが、実店舗の品揃えはネット通販に比べてどうしても劣ります。
色々と見比べて選びたい人には実店舗での購入は向いていません。
逆に、スペックなどにあまりこだわらず、店員のサポートを重視したい場合は実店舗での購入が向いています。
中古パソコンの正しい選び方・注意点
初めて中古パソコンの購入を考えている人は、こう思っているのではないでしょうか。
「一口に中古パソコンを選ぶと言っても、何を基準に選べばいいの?」
そんな人のために、中古パソコンを選ぶ時の着眼点や、注意点を紹介していきます。
▼スペック
パソコンを買う時にまず気にしたいのが、やはりスペックです。
自分がパソコンを何に使うかをまず考え、それに見合ったスペックかどうか?という点を
第一に考えるのが良いでしょう。
スペックの知識や用途に合わせたパソコンのスペックの選び方は、後に詳しく記載しますので、そちらを参考にしてください。
▼搭載ソフト
自分がどういうソフトを使うか、そのソフトがパソコンにインストールされているかを確認しておくのも重要です。
代表的なのがMicrosoft社のOffice(※Excel、Word、Outlookなど)ですね。
メーカー製のパソコンにはOfficeが入っている事が多いですが、100%ではないことに注意が必要です。
パソコンによっては、Excel、Wordは使えるけどPower PointやAccessはインストールされていないという事もありますので、自分が使いたいソフトが入っているかどうかをしっかり確認しましょう。
また、Microsoft Officeの代わりにKingSoftのOffice(Microsoft Officeと一部互換性のある廉価ソフト)が入っている事もあります。
こちらはある程度の互換性はあるものの、純正のOfficeで作ったファイルを読み込むと、レイアウトが崩れてしまったりする事もありますので、仕事で使いたいなどの場合は、ちゃんとMicrosoft Officeが入っているパソコンを選びましょう。
▼OS
2018年現在ではほとんどがWindows10パソコンだと思いますので、あまり気にする必要は無いと思いますが、古いパソコンを購入する場合はOSのバージョンにも注意しましょう。
Windows7やWindows8(8.1)などがインストールされている可能性もあります。自分の使いたいソフトが対応しているOSかどうかをしっかり確認しましょう。
OSだけで見た時、オススメなのはWindows7か最新のWindows10です。
理由としては、操作やOS自体の軽さという点で、使い勝手が良いからです。
ただし、Windows7は2020年にはMicrosoftのサポート期限が切れてしまいますので、そこは注意しましょう。
また、OSには「32bit版」と「64bit版」という2種類が存在します。細かい説明は省きますが、できれば「64bit版」を選びましょう。
32bit版ではメモリの容量などに制限がかかります。
▼その他
こちらでは、中古パソコンの物理的な部分で注意した方が良い箇所をまとめました。
意外に気が付かないポイントですので、参考にしてみてください。
バッテリーが故障していないか
こちらもノートPCでのチェックポイントになりますが、ノートPCで良くあるのが「内蔵バッテリーが充電されなくなる」という故障です。
電源ケーブルを繋いでいる間はちゃんと動くけど、ケーブルを外した途端に電源がプツッ……
なんて事を防ぐために、一度店員さんに確認して、内蔵バッテリーで動かしてもらいましょう。
目立つ傷や汚れなどはないか
目に見える箇所に、傷や汚れなどがないかを確認してみましょう。
あまりにも傷や汚れが目立つ場合、以前の使用者があまり丁寧にパソコンを扱っていなかった可能性が高いです。
そういうパソコンは一見まともに動いていても、後々にトラブルが発生する危険性が高いため、避けたほうが無難です。
付属品に抜けがないか
説明書や、パソコンを出荷時の状態に戻すリカバリディスク、ドライバをインストールするディスクなど、付属品に抜けがないかをチェックしましょう。
保証期間はあるか
中古パソコンだとメーカー保証は切れている事がほとんどですが、店舗独自の保証期間(だいたい1ヶ月~3ヶ月程度)を付けているところがあります。
中古パソコンはトラブルも多いため、可能な限り保証期間が付いているものを選ぶのがオススメです。
キーボードがへたっていないか
長年使われたパソコンはどうしてもキーボードがへたってしまいます。
デスクトップPCであればキーボードは交換可能ですが、ノートPCではそうはいきません。
自分の手でタイピングしてみて、押し心地などを確認してみましょう。
知っておきたいパソコンのスペック知識
パソコンを選ぶ際にまず気にしておきたいのがスペックです。
でも、「スペックと言われても、何を見れば良いのかよく分からない……」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、パソコンを選ぶ上で知っておきたいスペックを簡単に説明します。
メモリ
パソコンを選ぶ時にまず気にしておきたいのがメモリです。
最低でも4GBは搭載されているパソコンを選びましょう。できれば8GBあると良いです。
【解説】
メモリは、パソコンが処理を行う際に、処理内容を一時的に置いておく一時保管場所だと思ってください。この容量が少ないと、頻繁にデータの出し入れを行わなければいけないため、処理が遅くなります。※小さいトラックで引越し作業を行っている状態をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
CPU
最近のパソコンであればあまり気にする必要はありませんが、CPUのスペックも見ておきましょう。
2018年現在、最も流通しているCPUがCore i3/Core i5/Core i7の3種類です。
基本的にはi3 < i5 < i7の順で性能が良くなります。
パソコンではネット接続や、Word、Excelを使うぐらいしかしない人であれば、Core i3でも充分な性能です。
逆に、パソコンでゲームをプレイしたい人や、Photoshopや3DCG、動画作成ソフトなどのグラフィック系のソフトを動かしたい人はCore i5以上、できればCore i7を選ぶと良いでしょう。
他にも激安パソコンだとCeleronやAtom、Core 2 Duo、Core 2 QuadなどのCPUも存在しますが、これらはCore iシリーズよりもスペックは劣りますので、選ばない方が無難です。
【解説】
CPUはパソコンの頭脳です。スペックが高い=頭の回転が速い、とイメージしてもらえば分かりやすいと思います。こちらもパソコンの処理速度に関わってきます。
HDD
HDDの容量も確認しておきましょう。できれば500GB程度あると望ましいです。
なぜなら、OSだけでも20GB程度は使用しますし、その他に必要なソフトなども併せると、100GBぐらいはすぐに埋まってしまう可能性が高いからです。
もし動画作成など、容量を必要とする作業を行う場合は1TB以上のHDDが搭載されているパソコンを選びましょう。
【解説】
メモリは一時保管場所でしたが、HDDはデータを保存しておく場所、倉庫みたいなものです。
自分が作成したドキュメントなどもHDDに保存するため、容量はそれなりに余裕を持っておいたほうが安心です。
USBポート
地味に気にしておきたいのがUSBポートの数です。
キーボードとマウスで2つは埋まってしまうため、4ポートぐらいあると小回りがききます。
デスクトップPCの場合、前面にUSBポートがいくつか(2つ程度)付いていると便利です。
また、USBの規格にはUSB2.0やUSB3.0などの種類があります。違いは主に通信速度で、2.0よりも3.0の方がデータの転送が速いです。
基本的にはUSB2.0に対応していれば問題ありませんが、大容量のデータを外付けHDDとやり取りするなどの用途がある場合、USB3.0に対応したUSBポートが付いていると良いでしょう。
【解説】
USBポートは、パソコンと外部機器(マウス、キーボード、外付けHDD、プリンタなど)を接続するための端子です。規格によって通信速度に違いがあり、USB1.1 < USB2.0 < USB3.0の順で速度が速くなります。よっぽど古いパソコンでない限り、USB2.0に標準対応しています。
DVD/BD(Blu-lay Disc)ドライブ
DVD/BDドライブを利用したい人は、用途に沿ったスペックになっているか確認が必要です。
▼読み込み・書き出し面
・読み込みだけ出来れば問題ない
・読み込みだけではなく、書き込みもしたい
▼対応ディスク面
・DVDだけ対応していれば良い
・DVD/BD両方対応したものが欲しい
大抵の場合、書き出しの可能・不可能はスペック表に載っていると思いますので、自分の用途に合っているかどうかをしっかり確認しましょう。
グラフィックボード
※こちらの解説は、主にゲームをパソコンでプレイしたい人や、3DCGや動画作成などの、映像系の作業をしたい人向けです。
最新のゲームなど、高いスペックを必要とするソフトを動かす場合、グラフィックボードは必須とも言えます。
グラフィックボードはおおまかに分けて2種類あります。
・NVIDIA社の GeForce
・AMD社の Radeon
比較的最近のパソコンであれば、GeForceが搭載されているパソコンがオススメです。ソフトとの相性問題が発生しにくく、処理能力と価格のバランスが良いものが多いです。
ただ、同じGeForceでも多くの種類があり、初心者が選ぶのは難しいと思います。
迷った時は最寄りの店舗の店員さんに相談してみたり、「ゲーミングPC」と呼ばれる、ゲーム用に良いグラフィックボードを搭載しているパソコンから選ぶのがオススメです。(もちろんゲーム以外にも使えます)
【解説】
グラフィックボードは主に映像の処理を専門に請け負うパーツで、グラフィックを読み込んで、それをディスプレイに表示するのが主な役割です。安いパソコンには、グラフィックボードが付いていないものもあります。「付いてなくて大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、簡単な処理であれば、CPUやメモリが代わりに処理を行ってくれます。
(オンボードグラフィックと言います)
しかし、ゲームなどの高度な処理を必要とするソフトでは、CPUとメモリだけでは力不足です。
そこでグラフィックボードを繋ぎ、グラフィック関連の処理をそちらに一任するわけです。
グラフィックボードには映像処理専門のCPU(GPUと言います)とメモリが搭載されていますので、その分CPUとメモリの負荷が軽減され、処理速度の向上に繋がります。
用途別に!アナタに最適なパソコンのスペック
こちらでは、最適なパソコンのスペックを用途別に紹介していきます。
ケース1:ネットが見られればOK、あとはメールやOfficeが使えれば問題なし。
→ロースペックで安価なパソコンがオススメです。
メールソフトやOfficeなどはあまりマシンパワーを必要としないため、安価なパソコンでも充分に動かせます。値段を重視するなら、Celeronなどの安価なCPUも選択肢に入ります。
【構成例】
CPU:Celeron または Core i3
メモリ:4GB
HDD:250GB以上
価格帯:2万円前後
ケース2:パソコンで動画を見たい。Blu-layや動画配信をストレス無く閲覧したい
→「そこそこ」スペックのパソコンがオススメです。
動画を見るのはそれなりにスペックを必要としますが、実際にイラストを書いたり高画質のゲームをしたりするよりはマシンパワーを必要としません。
【構成例】
CPU:Core i5
メモリ:8GB
HDD:500GB以上
光学ドライブ:DVD/Blu-layドライブ
価格帯:4万円前後(Blu-layドライブ搭載の場合は+5千~1万程度)
ケース3:パソコンでゲームをプレイしたい。イラスト作成や3DCG、動画作成など、映像に特化した作業をしたい。
→ハイスペックのPCがオススメです。
特にゲームをプレイしたい場合、「ゲーミングPC」と呼ばれるゲームプレイに特化した構成のパソコンがオススメです。
また、イラストや動画系の作業を行いたい場合、デュアルディスプレイ(ディスプレイを2台並べて表示できる)環境なども視野に入るため、グラフィックボードがデュアルディスプレイに対応しているかどうかなども調べておくのが良いでしょう。
【構成例】
CPU:Core i7
メモリ:8GB 以上
HDD:500GB以上
光学ドライブ:DVD & Blu-layマルチドライブ
グラフィックボード:GeForce GTXシリーズ メモリ2GB以上
価格帯:7万円前後
まとめ
当記事では中古パソコンの失敗しない選び方、買い方を紹介してきました。
自分のスタイルに合ったパソコンを選び、充実したパソコン生活を送りましょう。
一点気にして欲しいのは、どれだけパソコンが良くても通信回線が良くないと意味がないということ。
ドコモ光でもフレッツ光でも何でも良いのですが、個人的にはドコモ光がおすすめと思っています。
詳しくは⇒ドコモ光ユーザーの評判・口コミまとめ!
の記事を参考に。では。